こんにちは、カルロウです!
このブログの前編でユベントスについても紹介していたら公開日になんとロナウドが退団。
前編ではユベンティーノの感じるユベントスの魅力とロナウド獲得プロジェクト・獲得後のサッカーのスタイルの間の大きなズレが顕在化でき、このブログの偉大さを証明しちゃいました()
↓前編のブログ
今回のブログでは約230名のセリエファンから「好きなクラブを応援し始めるきっかけ」と「そのクラブの魅力」を答えていただき、その内容を分類・整理・分析していきます。そうすることで各クラブの魅力を再認識・発信することにつなげ、人気の低迷するカルチョの広報に役立てたいという企画でございます。
前編ではCLに出場する4クラブを紹介しましたが、後編ではお答えいただいた残り7クラブをご紹介します。
ちなみにそのクラブはナポリ、ラツィオ、ローマ、フィオレンティーナ、ボローニャ、トリノ、パレルモになります。南イタリアのクラブが多いですね!
それでは上記の順番でご紹介します!
※特定の質問に回答していない方や複数の要素をあげている方がいるのでご回答していただいた人数と数字は合いません。また、回答の分類分けは私の判断によるものなので予めご了承ください。
1.ナポリ
ナポリからは23名の方にご回答いただきました!
⑴ナポリを応援し始めるきっかけ
応援し始める時期は2010年代前半のカバーニ・ラベッシ・ハムシクの時、サッリボールの時の2つの時期が多かったです。後で判明しますが、前者は選手に惹かれて、後者はサッカーに惹かれる人が多いです。
〈結果〉
ご回答をグループ分けし、2名以上になったものはこちらになります。
①特定の選手・監督の影響 8人
②サッカーの内容 6人
③特定の試合を観て 4人
④強さや躍進に惹かれて 2人
⑤メディア・ゲームの影響 2人
〈分析〉
①に関してはカバーニ・ラベッシ・ハムシクの3人とメルテンス・インシーニェ・カジェホンの3人が圧倒的に多かったです。実際はいらっしゃると思いますがさすがにTwitterではマラドーナと答える人は今回はいませんでした。
②サッリ時代の「世界一美しいサッカー」に惹かれてみる人がやはり多い。後でわかりますがこれがきっかけでナポリを見始めた人もサッリのいない現在は違うところに魅力を見出せています。守備戦術を挙げている人もいました。
③挙げられていた試合はばらけていました。④はずっと2番手としてユベントスを追いかけていた時や、CLでメガクラブ相手に健闘する姿に胸を打たれた人が多いようです。
⑤はウイイレが中心でした。クリバリは強いですし、小回りの利く選手も多いですしね笑
⑵ナポリの魅力
〈結果〉
2票以上獲得したのは、
①チーム・ファンの雰囲気 11人
②ナポリという町 7人
③会長・経営 6人
④サッカーの内容 4人
⑤選手 3人
⑥強さ 3人
〈分析〉
①最も多かったのはチームの仲の良さと熱狂的なファン。前者はゴールをチームで全力で喜びあう姿を挙げる人が多かったです。南イタリアらしいファンの熱さも好きな人が多かったです!
②はナポリが「南イタリア」であることを挙げる人が多かったです。南北格差の激しいイタリアの南の代表として、北の3強に立ち向かう姿に熱くなる人が多いのでしょう!ナポリの町としての美しさを挙げる人もいました。
③個性的なデ・ラウレンティス会長が挙げられていましたが、別に褒められてはいませんでした()。個性的なワンマン会長はプレミアにはあまりない魅力かもしれません。
④は美しいサッカーはもちろん、フィジカル的に劣っている選手がいながらも技術とチームワークで立ち向かっていくことに魅力を感じている人がいました。
⑤はクラブ愛の選手が多いことはもちろん、ナポリっ子のキャプテンのインシーニェが人気でした。あのマラドーナと関わりが深いことを挙げている方もいました。
⑥は強豪であることはもちろん、ギリギリでユーべに勝てないからこそ燃えるということを挙げている方もいました。
2.ラツィオ
ラツィオからは8名の方から回答をいただきました!
⑴ラツィオを応援し始めるきっかけ
応援をし始める時期としてはスクデットをとった1999-2000前後からの人が最も多かったです。
〈結果〉
①強かった時期に惹かれて 4人
②メディア・ゲームの影響 2人
③特定の選手・監督の影響 1人
④危なっかしいところに惹かれた 1人
〈分析〉
①これはスクデットをとった1999-2000前後が多かったです!また近年の躍進に惹かれた方もいました。やはり強い時期がファンを引き付けますよね!
②はwccfとTifo per la LAZIOというサイトがきっかけの方でした。ゲームはもちろん、サイトや動画をきっかけというのも近年は増えてくるかもしれません。
③はクローゼでした!ちょうどW杯で話題のストライカーがラツィオにいたのは大きいですね!今回はいませんでしたがネスタ等スクデット期の選手に惹かれた人もいるかもしれません!現在も派手なタレントは多いのでこの分野は注目ですね。
④は終了間際でリードしてても危なっかしいところが好きみたいです。ドMですね。
⑵ラツィオの魅力
〈結果〉
①会長・経営陣・経営 4人
②サッカー内容 2人
③チームやファンの雰囲気 2人
〈分析〉
①財政難を立て直したロティート会長の癖の強さやケチっぷりが好きな人や、SDのターレの敏腕っぷり、そして若手や燻っている選手を安価で獲得した開花させることが好きといった意見がありました。
②攻撃的なサッカーが魅力に挙がりました。今期はサッリが就任し、インモービレ・ペドロ・アンデルソン・ルイスアルベルトといったタレントとどう噛み合うのか注目ですね。
③は選手の仲の良さやファンの熱さが挙がっていました!ダービーのラツィアーレは熱すぎますからね()
3.ローマ
ローマからは38名が回答してくださりました!
⑴ローマを応援し始めるきっかけ
応援し始めた時期はトッティと中田が共存した2000年代初頭が多かったです!
〈結果〉
3名以上いたご回答はこちらになります。
①特定の選手・監督の影響 23人
②町の雰囲気・旅行 6人
③メディア・ゲームの影響 4人
④他者の影響 3人
〈分析〉
①圧倒的にトッティと中田選手でした!クラブの象徴と日本人選手のセットは最強ですね!その他にもデロッシなどバンディエラの選手に人気が集まっていたのもローマらしいですね。
②はさすがローマ!ローマ旅行でローマという町を好きになったことや、旅行のついでに試合を観て好きになった人がたくさんいました。ローマにいったらぜひオリンピコに足を運んでみてください!
③はウイイレはもちろん、ローマの英語版Twitterがきっかけの方もいました。SNSの影響は意外と侮れません。
④は近親者にロマニスタがいるパターンでした。また、ここに分類すべきかわかりませんが北川さんの影響で興味を持った方もいました。
⑵ローマの魅力
〈結果〉
3票以上あったのは、
①チームやクラブの雰囲気 16人
②ロマニズモ 9人
③選手 6人
④ローマローマローマ(歌) 3人
⑤不完全性 3人
〈分析〉
①はロマニスタの熱さが好きな人が多かったです!ダービーのロマニスタはすごいですしね笑。熱いファンが歌う④のローマローマローマは感動ものです。北川さんがごり押しするのも頷けます。
②のロマニズモはローマ独特の概念で、ローマ人としての誇りという感覚が近いのでしょうか。そのため、ローマ出身のバンディエラが多く、そのことに惹かれる人が多かったです。これはどのクラブにもない魅力だと思います。
③はクラブ愛の強い選手が多く挙げられていました。ロマニズモとの関係だと思います。また、イケメンが多いことも挙がっていました。ペッレグリーニやザニオーロといったセクシーなイタリア人が多いですね。
⑤は定期的にネタ要素を提供してくれるところが好きということでした。思い当たる節が多すぎますね…
セブンシスターズのフィオレンティーナからは7名が答えてくださりました!
⑴フィオレンティーナを応援し始めるきっかけ
時期はやはり1990-2000年代が多かったです!
〈結果〉
①特定の選手・監督の影響 4人
②旅行 1人
③特定の試合を観て 1人
④メディア・ゲームの影響 1人
〈分析〉
①やはりバティストゥータとルイコスタが多いですね!その他にもダヴィド・ピサーロやムトゥ、ヨヴェティッチなどがいました!
②はフィレンツェ旅行です。イタリアに行く人は必ずフィレンツェも行くと思うので、そこでフィレンツェが好きになるとヴィオラが好きになるかもしれません!
③は宿敵ユーヴェ戦での大勝らしいです。いつのかはわかりませんが、近年だと8か月前に3-0で勝利しています。
④Viva Calcioという漫画をきっかけに応援し始めたそうです。この漫画は主人公がフィオレンティーナに加入するそうで、それは絶対好きになりますよね!
⑵フィオレンティーナの魅力
〈結果〉
①フィレンツェという町 5人
②ロマン 3人
③選手 1人
〈分析〉
①ほとんどの方がフィレンツェの美しさや気品を挙げていました。さすがフィレンツェですね!やはりフィレンツェとともにクラブを好きになってもらうのが良いんでしょうか。
②常に良いメンバーが揃っているフィオレンティーナ。その分失望も見られる時がありますが、いつか花開くのではないのかと感じさせちゃうロマンは魅力ですよね。
③この回答は「フィレンツェの街のように選手も美しい」というもの。この答えも美しい。
これらの回答に加え、紫色のユニフォームもクラブ名もスタジアムも美しいのでおしゃれな人向けなチームって感じですかね笑。
ここからは少人数なので量的な分析ではありませんがご紹介します。
5.ボローニャ
冨安選手でおなじみのボローニャ、2名の方にお答えいただきました!
⑴ボローニャを応援し始めるきっかけ
2名とも冨安選手がきっかけでした!また、モダンサッカーの教科書でおなじみのレナート・バルディコーチもきっかけの一つに挙げられていました。
やはり日本人選手が入ると確実にファンが獲得できますね!(鈴木優磨あたり来ないかなあ…)
⑵ボローニャの魅力
2名とも挙げていたのが、ミハイロビッチ監督による攻撃的なサッカー。オルソリーニ…バロー・サンソーネ・ソリアーノ・ヴィニャート・新加入のアルナルトヴィッチといったタレントは多くいて、攻撃力は抜群です!その分失点もとんでもないことになってますが()。冨安選手に頼りましょう。
6.トリノ
ベロッティでおなじみトリノからは1名のご回答!
⑴トリノを応援し始めるきっかけ
2013-14のインテル戦に心を打たれたようです!プロヴィンチャに惚れるきっかけとしてビッグクラブに懸命に立ち向かう姿に心を打たれたというのはあるあるですよね!
⑵トリノの魅力
サポーターの熱気はもちろん、ハードワークなところが好きみたいです!今年はヴェローナからユリッチ監督を招聘することからおそらくハードワークに磨きがかかると思われます。タレントもそろっているので躍進に期待です!
7.パレルモ
現在はセリエCにいるパレルモからはなんと2名が答えてくださりました!1部にいた時は存在感のあるクラブでしたからね!
⑴パレルモを応援し始めるきっかけ
1名の方はミッコリがきっかけでした。プロヴィンチャのエースはやはりかっこいいですよね!
もう1名の方は鮮やかなピンク色のユニフォームと、強烈な個性を誇っていたザンパリーニ元会長でした。パレルモといえばこの方ですよね笑。監督を次々と解任し、再登板もいとわない姿勢は圧巻でした。
⑵パレルモの魅力
1名の方は育成や選手の発掘。ディバラ・カバーニ・パストーレ・バルザッリ・ケアー・シリグなどなど、育成した名選手は数え切れません。
もう1名の方はサポーターの熱さです。やはり南の方はサポーターが熱いですね!
現在は3部ですが、いつか1部でもう一度みたいですね!
8.後編・全体の総評
後篇は南イタリアのクラブやプロヴィンチャを中心にお送りしました。南部のクラブはサポーターの熱さをあげるクラブが多く、北部との違いがよく出ていましたね。また、名物会長を魅力に挙げる方も多く、イタリアならではの魅力がよく出ていました。ナポリ・フィレンツェ・ローマは街の美しさにも触れられていてイタリアに行きたくなりましたね笑
回答人数の多かった4クラブの魅力を一言で表すと
ラツィオ→攻撃的サッカーと名物会長
ローマ→熱いロマニスタと受け継がれるロマニズモ
といった感じですかね。それぞれ異なった魅力があって良いですね!
それでは今回のアンケート企画は以上になります。このブログがカルチョの発展に活かされれば幸いです。
皆さま、アンケートのご協力誠にありがとうございました。